2012年5月9日水曜日

賛美する子供たち

孤児院を発つ前夜、子供たちがテントの中に集まってきました。最後の夜ということもあって、別れるのを惜しんでか、就寝時間になっても自分たちの部屋に戻ろうとしません。
子供たちは、「賛美しますか」と尋ねられると、みんな声を合わせて、大きな声で「ハイ」と答えていました。そこで子供たちと一緒に賛美をすることになったのですが、みんな元気に大きな声で賛美していました。賛美を通して、心からの喜びを表現しているのがよく分かりました。その気持ちが響いてくるのを感じました。



彼らが、わたしたちのしている曲全部を知っている訳ではありません。しかし、ちょっと聞くだけで直ぐに歌えるようになるのです。天使の歌声のように、とは言いません。でも、喜びを精一杯表現しているといった感じでしょうか。6歳の子から17歳の大きなお兄さんまでもがみんな一緒になって時間を忘れたかのように大きな声で、体を揺さぶりながら賛美しました。

しばらく賛美を歌った後、今度はアメリカから子供たちと勉強するために持って来た聖書の貼り絵をみんなにあげました。すると、大きい子も小さい子も、必死になって取り組んでいました。
わたしたちにとっては、物珍しいものではないかもしれません。でも、この子供たちには嬉しい神様からのプレゼントなのです。それをもらってみんな大喜びです。そんな喜ぶ子供たちの姿を見ているとこちらも嬉しくなってきます。

アメリカのクリスチャンの人たちが自分たちに持ってきてくれたこの貼り絵を通して、彼らは神様の愛に触れました。同じクリスチャンのお兄さんお姉さんたちから嬉しい贈物をもらったこの子供たちは、自分たちが大きくなってもこの日のことを忘れないでしょう。そしてこうした思い出を通して、彼らが大人となった時に出会う次の世代の子供たちにも同じように愛を注いでくれるのではないでしょうか。


だから、あなたがたは、神に選ばれた者、聖なる、愛されている者であるから、あわれみの心、慈愛、謙そん、柔和、寛容を身に着けなさい。互に忍びあい、もし互に責むべきことがあれば、ゆるし合いなさい。主もあなたがたをゆるして下さったのだから、そのように、あなたがたもゆるし合いなさい。これらいっさいのものの上に、愛を加えなさい。愛は、すべてを完全に結ぶ帯である。
                                             コロサイ3章12-14節