2013年6月11日火曜日

ゴスペルコンサート

2012年7月24日から8月3日まで、テキサスからゴスペルチームが日本の被災地へ向かいました。今回のチームは女性中心のグループで、人数的にもこれまでのチームほどに多くはありませんでした。しかし、ひとりひとりが心から主を賛美し、その歌声に聞き入っていた多くの聴衆は、心に感動を覚えておられました。
 
最初は、大槌町にある安渡小学校です。ここには、仮設住宅が学校の校庭に建設されており、以前から訪問してきた場所であります。最初訪れた時には、多くの方々が、まだ心を開くことが出来ませんでした。しかし、今回のコンサートでは、92歳の女性までもが立ち上がって一緒に踊りだしたのです。何という違いでしょう。主は、今回もゴスペルチームを大いに用いて下さいました。
 


92歳の女性がチームの一人と一緒に踊りだした。



















バスが停まった場所は、以前の姿のまま、ただ、家があった場所に雑草が生えている。
 
安渡小学校でのコンサートの後は、同じ町で最初に復興されたショッピングセンター「マスト」でのオープンコンサートでした。周りにはお店があり、買い物客が二階三階のフロアーから見下ろして、賛美に聞き入っていました。終わった後に、一人の婦人がわたしのところに近寄ってきて「自分たちの町に来てくれてありがとう」と感謝の言葉を残していかれたのが嬉しかった。






 



 


コンサートが終わり、盛岡の駅前にある食堂(オーナーのご両親も被災に遭われた)で夕食を食べていたわたしたちですが、食事が終わると、賛美の要請があり、「驚くばかりの」を賛美し出しました。すると、帰ろうとしていたお客さんたちも立ち止まって聞き入っていました。

ももどり 駅前食堂
和やかな夕食の時間






立っているお二人も帰ろうとしていたところ、賛美が始まったので
立ち止まって賛美に聞き入っていた。

昼間は、盛岡教会でワークショップが持たれ、教会員とその友人たちが集まって来ました。また、近所の人たちや他の町からも話を聞いて、参加された人がいました。楽しい時間でした。





ワークショップが終わると、今度は、町の公会堂でのコンサート、大変蒸し暑い夜でしたが400人以上の聴衆が集まってくださいました。公会堂には冷房が完備されておらず、不快指数はかなり高かったと思われます。それでもみんな汗をかきながら賛美し、聴衆も賛美に合わせて心から喜びを表現していました。


 

 



盛岡でのコンサートが終わり、新潟に移動しました。そこでは、最初に日本の城見学を組み込んで下さり、新発田城へ連れて行って下さいました。チームの人たちに日本を体験して頂こうとの教会側(主の港教会)のお計らいでした。みんなも、この時間はリラックスして観光を楽しんでいました。
 


 
夜は、教会でコンサートでしたが、会堂いっぱいの人が集まり、熱のこもった賛美に参加された人たちは、大いに感動を覚えながら、一緒になって賛美する人もいたようです。
 

賛美の言葉に感動して涙するチーム




 


日曜日は、主の港教会で礼拝を守った。この朝も、昨晩に劣らず多くの方が出席、普段は出席されない方々がずいぶん来られていたとの報告を受けました。

新潟の礼拝では宝田がメッセージでした。



新潟でのコンサートを終え、仙台教会でのワークショップとコンサートのために移動しました。移動の多い今回のコンサートツアーでしたが、それぞれに健康が守られ感謝でした。ただ、この仙台のコンサートに向かう電車の棚の上にわたしはカウボーイハットを置き忘れてしまいました。

仙台教会も盛岡の公会堂と同じで冷房が完備されておらず、手拭いを肩にのせてのワークショップになりました。それでも参加者は、みんな元気に賛美し、喜んでいたようです。




夕方のコンサートは、楽楽楽ホールのコンサートホールで行われ、開館前から長蛇の列が出来ていました。開館と同時に人々が中に押し寄せてきました。仙台は、ゴスペルの町で、毎年、ゴスペルの大会が持たれています。そうした町にあるいくつかのグループがチームを作り、今回のコンサートの初めに賛美をして下さいました。最後も、テキサスのチームと一緒に賛美を捧げました。


 
















コンサートの後、ホールでの挨拶では、喜びを互いに分かち合い、チームの人と一緒に写真を撮ったり、いつまでも別れを惜しむかのように、楽しい時間を過ごしていました。
 
 













最後に亘理仮設住宅を訪れミニコンサートをしました。お年寄りの方々もチームの方々と楽しく時間を過ごし、コンサートの後は、外で流しそうめんを食べ、共に時間を過ごしました。






















被災地を少し廻り、現状を見てもらいました。そこには未だ傷跡が生々しく残っており、チームのみんなが心を痛めていました。早い復興、それ以上に人々の心にイエス・キリストにある平安が宿るようにと祈るばかりです。今回は、そんな思いをのせて、廃墟となったビルの前に咲く一輪のひまわり、それに破壊された波止場で魚釣りをする人々の写真を紹介します。



洋光台キリスト教会の祈祷会に参加し、そこでも賛美とメッセージがなされました。参加者と共に心を合わせて平和を祈るひと時でした。

 



 
東京に戻ったチームは、秋葉原に立ち寄り、浅草を見学して、成田のホテルに向かいました。
 


準備中にも拘らず、入れて下さり、津軽三味線を演奏してくださいました。


 
ここからは、スカイツリーの様々な姿をご紹介します。






これは、黄金色に輝く夕日です。

帰国前に、日本バプテスト連盟による感謝夕食会がホテルで持たれました。
 
加藤誠常務理事の挨拶





 
これからも、引き続き必要とされている地域にゴスペル聖歌隊が遣わされ、多くの人の心に賛美を通して、神様の愛を知らせ、救いの喜びの証が出来るなら、それは何と大きな喜びでしょう。すべてのことを通して神の栄光が顕されますように。主に栄光あれ!