2012年3月14日水曜日

Imphalの町

2012年3月12日は、先週から続いていたヒンズー教の聖なる祭りの最終日、交通が混乱していて、孤児院まで車で行くことが困難ということで、急きょ、この日はホテルのあるImphalの町を散策することになりました。この町はテレビで見るような発展した町並みなどどこにも見当たりません。ホテルなどのいくつかの建物を除いて、どこも建築中の建物ばかりでした。現地の人に話を聞くと、一人の人が自分の家を建てるのに普通で10年、ほとんどの人は一生かけて一軒の家を建てると話してくれました。どういう意味かというと、ダラスなど大きな町とは違い、個人が家を建てるためのローンを得ることはほぼ不可能に近く、手持ちのお金で建てなければなりません。夫婦で政府の仕事に携わっている方に聞くと、お子さんが4人いて、最近やっと土地を購入したと言っていました。しかし、これから何年もかけてお金に余裕が出来るたびに少しづつ建物を建てていくとのことでした。すなわち、すべての建物が完成するまで、住まいは町の中に見る多くの建物のように建築途中のままそこに生活するということです。
もちろん家を持てない人のほうが多いわけで、そのような人たちは、戦後の日本の家のようにブリキ屋根の隙間のある家に住んでいます。今回訪れた孤児院の屋根も板をはわせただけの上を見上げれば隙間から空が見えるお粗末なものでした。しかし、まだ経済的にきちんとする余裕がないとのことでした。
こうした町にも教会はあります。その内の一か所の教会を訪れました。その教会は、ビルの3階にあり、毎週50名ほどの人が集うということでした。ところが教会の周りは、売春宿や一日中酒を飲んで生活しているような人たちがたむろしている場所でした。これもこの町の現実です。わたしたちは、その中に入って行き声を掛けると、アメリカ人と東洋人がそんな場所にやって来たのでみんな珍しそうに近寄って来ました。ちょっと騒がしくなったので警官もやってきて何か起こらないか警戒しているようでした。飲んだくれの彼らに交じって売春をしている女性が近寄ってきたりもし、みんな今までにはない経験をしたようです。