2012年4月16日月曜日

山岳民族

孤児院のすぐ後ろは山になっています。わたしは、その山の頂上にも教会があるというので、その教会のある村へと連れて行ってもらいました。曲がりくねった山道をがたごとと車を進めると、途中、山の中腹を牛を追って登って来る人を見つけました。のんびりと後ろから何か声をかけながら牛をわたしたちのいる方へと追いやっていました。牛の首につけたベルの音がカランコロンと鳴り響き、長閑で平和な村のイメージがわたしの心に膨らんできました。イスラエルでも、こんな感じで崖っぷちを子供が羊追って歩いているのを見ましたが、まるで同じようでした。

その人は、夕方になったので、暗くなる前に村に戻ろうと山を登って来たのかもしれません。山の日暮れは早く、遠く山の向こう側に少しづつ消えていく夕日が美しく生えていました。今回、わたしが訪れた孤児院はちょうどその山の麓にあります。


そこからしばらく進んで行くと、山の頂上に小さな村落が広がっていました。そして、その中でも高台に白い教会が確かに建っているのを発見しました。

村の中では、広場で子供たちがボール遊びをしていました。そんな子供たちの元気な声が響いていました。



また、今までに見たこのないようなきれいな花が木の枝いっぱいに咲いているのを見つけました。運転してくれた人が、その花をとってくれようとして、足を滑らせ危うく山の斜面を滑り落ちるところでした。

しかし、彼は笑いながら、再度挑戦し、枝を一本持ってくれました。どんなときにも笑顔で接してくれる彼の存在は、わたしの心に安らぎを感じさせるものでした。



更に進んで行くと、村の婦人たちは忙しく働いていました。ターバンのような布を頭に丸めてのせると、その上に井戸で汲んだのでしょうか、ポットを載せて運んでいる女性に出くわしました。するとそのすぐ後にまた大きなバスケットを器用に頭にのせて運んで行かれる婦人にも出会いました。




また、家畜として飼っているヤクと呼ばれる動物を連れてどこからか帰ってこられた婦人を見つけました。その時、一緒に行ったチームの男性がヤクと写真を撮りたいというので、そこで一枚撮影させて頂きました。その他にも、建物内で脱穀機を操作している男性にもお会いしました。








あたりが暗くなったので、下山しようと細い山道に入ると、そんな真っ暗な中に、突然ヘッドライトに照らし出された人間の姿が見えてきました。夫婦のようであり、頭に何かを載せて運んでいるところでした。車を停めてみると、それは、サトウキビでした。この村の人は真っ暗な山の中を懐中電灯もなしに、行動しているのです。この後も、真っ暗な中で仕事をしている親子を発見しました。この村のほとんどの人はクリスチャンだそうです。